前回の記事の続きです。
“ゼロ費用受験”は覚悟をもって挑め
かつては“志望校に合格できる生徒は1割”といわれていました。
現在は少子化や不況の影響もあり、“第一志望に合格できる生徒は3割”まで上昇しました。
受験で成功するためには、
- 志望校のレベルに達するために必要な指導料を払ってプロ講師に任せる
- 家庭で膨大な労力・時間をかけて自力で子どもをサポートする
しかありません。
例え大金をかけても、我が子に合わなかったり詐欺まがいのところに引っかかったりと、費用対効果を得られないケースを山ほど見てきました。
良い塾・良い家庭教師・良い問題集や参考書に出会い、親の送迎や快適な学習環境づくりまでサポートしてもらっても、最難関校に入れないケースは多いです。
ましてや、プロの指導者に頼まず親が自力で教えようとするのは無謀としか言いようがありません。
真の意味で“ゼロ受験“(費用をかけずに受験)するということは、
趣味や息抜き・娯楽や睡眠などのプライベートを犠牲にし、
子どもの学力を上げることに膨大な労力・時間を費やしたとしても、
結果が出ないリスクをすべて承知の上で挑戦すること
です。
ドラマ化もされた「下剋上受験」の著者は、実際に”ゼロ費用受験”に挑み、精神を病んでしまい志望校にも不合格という結果になりました。
入試は人生において重要なイベントですが、
公立という選択肢がありながらあえて中学入試に挑戦するのは、(例えやむを得ない事情があったとしても)ほとんどが個人的な理由によるものだと思います。
当然のことながら、他者の善意や奉仕を前提にすることもできません。
(これは対価を払うべきサービスを受ける側全般に対しても言えることですが。)
それらをすべて承知の上で、”どうしても費用を掛けたくない・掛けられないけど挑戦したい”、というくらいの覚悟があるなら人生経験として試されてもいいかと思います。
親は学習環境のサポートはできても”受験のプロ”ではない
この本について、ざっくりまとめてしまうと
です。
そして、
に対する一つの答えでもあり、具体例です。
親として子どもにしてあげた方がいいことだけでなく、
反対にしない方がいいこと、つまり受験勉強にどこまで介入するかなど、サポートできること、できないことの区別をつけるためにも一読いただくことをお勧めします。
親は親であって、食事やメンタル面のサポートはできても、受験のプロではありません。
著者はこの本の中で、あくまでもサポートに徹することを主張されています。
と考えている人は、
この方自身が学生時代に家庭教師、また高校の英語教師をしていたという経験があっても、受験勉強はプロに任せていた点について、よく考えて頂きたいです。
次で最終回ですよ~