近年、“教育虐待”という言葉をよく耳にするようになりました。
凄惨な内容だからこそ、耳目を集めるニュースになるのでしょう。
塾長が実際に目にした「教育虐待」の現場について、
として、全5回で語っていきたいと思います。
わかりやすい教育虐待
「医学部9浪、母の殺害に至った壮絶な教育虐待」
この事件をご存じの方は多いと思います。
聞くも無残な内容であるため、ここで詳細は書きません。
その他、中学受験で父親が息子を刺し殺してしまった事件もありました。
「名古屋教育虐待殺人事件」

とある芸人さんは、父親に背中に包丁を突き付けられ、泣きながら勉強した体験ついて語っておられました。
ここまででなくとも教育虐待と思われる場面を長い指導経験でたくさん見てきました。
目には見えにくい教育虐待
表にはっきりとあらわれない、傍からはそれとわかりづらい、”サイレントな虐待”もあります。
例として挙げますと、国語をメインに指導している為、昔から医学部・歯学部希望の生徒さんは非常に多かったです。
そして、大体その親御さんも医師・歯科医師だったりしました。
そのすべての親御さんが無理強いするわけではありませんし、
「跡継ぎにならなくてもいい。子どもの好きな道を選ばせたい。」
という鷹揚な方も、もちろん多くいらっしゃると思います。
しかし、
と公言する親御さんも、実際にいました。
大きなビルに親族で住みながら、親は全員医者、その子どもたちは望む望まない関係なく医者を目指しているという、ご家庭もありました。

医学部9浪事件の母親も、医学部に入れなかった娘に対し助産師になることを強要しましたが、“最悪、何でもいいから医療関係の資格を取れ”と言う親御さんもいらっしゃいました。

最悪って言い方、めっちゃ失礼やね
次回、教育虐待②「連鎖する虐待~わが子に”医者以外はクズ”と言い放つ親~」に続きます。