国語が苦手な子ほど絶対にやっておくべき「音読」のススメ

国語が苦手な子ほど絶対にやっておくべき音読のススメ さんさん知的探求ブログ

国語が苦手な子ほど「音読」を嫌がる傾向が強く、文章の内容も理解できない

国語が苦手な子ども

小学生の受験指導をしていると、

長文記述問題をまるでくじでも引くかのように当てずっぽうで解いて間違う子

がたまにいます。

おそらく、

  • 根本的に集中力が足りていない
  • 家庭学習が全く足りていない

のだろうと思います。

当然のことですが、本文を読まずに適当に解いても学力が伸びることはありません。

家庭で長文問題をこなす場合、幼いうちは特にそうですが、

子どもが粗筋をきちんといえるかを確認するのは親の役目

でもあります。

国語が苦手な子は1回読んだくらいでは理解できるわけがないので、

その際に必ず音読をさせる必要があります。

そのうえで、本文の粗筋が言えない場合、「黙読→音読」を繰り返してみて下さい。

たとえ1つの問題に1時間掛かっても構いません。

子どもが本当に本文を理解するまで、残った課題の問題は解かないで下さい。

大変嫌がることは予想できますが、きちんと問題に正面から取り組まなければ、解けないし伸びません。

本文理解のない限り、国語が伸びることは絶対にありません。

本当に本当に大変ですが、本文を理解できるまで一切手も出さず、最初はヒントも出さずに、お子さんが内容を理解できるまで読ませて下さい。

その日にスタミナが切れたら、時間を置いて次の日に、きちんと本文を逃げずに読ませて、理解度を根気よく確認する作業は、親御さんにしかできない役割です。

 

幼年期・小学校低学年に向けた音読のお勧め本

家庭で音読をするときにお勧めな本

著者:斎藤孝
  1. 理想の国語教科書 出版社:文芸春秋
  2. 声に出して読みたい日本語 出版社:草思社
  3. 声に出して読みたい日本語② 出版社:草思社
  4. 声に出して読みたい日本語③ 出版社:草思社
  5. 「座右の銘」が必ず見つかる寺子屋の人生訓451 出版社:小学館
  6. 子供と声に出して読みたい実語教 日本人千年の教科書 出版社:致知出版社
  7. 子供と声に出して読みたい童子教 江戸・寺子屋の教科書 出版社:致知出版社
  8. ちびまる子ちゃんの音読暗誦教室 (さくらももこ共著)出版社:集英社
  9. 声に出して、わかって、おぼえる! 小学生のための論語 出版社:PHP研究所

音読が国語力をアップする効果があることはどんどん実証されてきています。

ちなみに当塾では、9年前から音読と知育ゲームを導入したコースを実施していましたが4年前に停止しました。

停止した理由は色々ありますが、一番のきっかけはコロナ禍です。

知育ゲームは濃厚接触の恐れがあり、音読は大きな声を出すので飛沫感染のリスクがありました。

国語を少しでも好きなってもらえたらという思いで始めたコースですが、
本来は音読・語彙力アップなどの基礎中の基礎であるものは学校が行うべきであると今でも考えています。

ちょうど当塾で音読の指導をやめた頃から国語力の大切さが声高に言われ始め、集団塾でも音読などを始めるところが目につき始めました。

最近、一生ついてまわる国語力の土台作りはやはり重要だと改めて認識しています。

しかし、1クラス10~14人程度で教員が2人つく教育体制はまだ実現できなそうです。

それどころか、現段階で教員不足だそうで、実現は増々遠のくばかりです。

1クラスに30人もいては音読はたまにしかできないでしょうし、一人一人声を出して音読できているかの確認や指導は現段階において実質不可能だと思います。

 

音読を家庭で習慣化する重要性

親が本を読み聞かせる

冒頭でも述べましたが、

音読は本文を読めない生徒ほど繰り返すことで滑らかに上達し、
黙読も早く正確になり国語力が上がる幅が大きい

です。

しかし、現実はというと、授業でたまに当てられて数行を音読する程度で、例えしどろもどろでも個別に訓練するような時間はないと思われます。

音読の効果について、新聞やテレビ、インターネットなどのメディアでこれまで何度も取り上げられています。
入試改革が進められる中で、国語力の重要性が今ほど言われる時代はないと思います。

だからこそ、

子どもに国語力をつける為には家庭で音読の訓練を続ける事が必須条件

となっているのです。

とはいえ、単純に忙しくて時間がないという理由もあると思いますが、
親御さん自身も勉強に対して苦手意識があり、音読をまったくやらないか、やっても続かないご家庭も多いように見えます。

正直面倒くさい
学校が・塾がやってくれたらいいじゃん

と思うかもしれません。

でも、

“親にしかできない” “親がやるしかない”
ことをやらないでいたら誰も代わりはしてくれません。

この際だからハッキリ言わせてもらいますが、
貴方が”面倒くさい”と思うことを、誰も好き好んでタダではやってくれません。

逆を言えば、

お金をかけずに子どもに学力をつけてやれることをやらないでいることは非常にもったいない

です。

実際、音読は手軽で誰でもできます。

音読に向いたテキスト選びを間違わなければ、続ければ続けるほど読む速度は上がり、語彙力もどんどんついてきます。

ただし、
  • 読むのに少しレベルが上の教材に引き上げていくこと
  • わからない語句をそのままにしないで調べて、できれば語句ノートを作成して時折、読み返すこと
これらに気を付ける必要があります。これだけで国語力はどんどついていきます。
塾長
塾長

音読は無理せず計画的に長く続けられる家庭学習です。

特に頭が柔らかく記憶力のよい幼少期から音読をしないのは、本当にくどいかもしれませんが、非常にもったいないです!!

3歳くらいまではご家庭で読み聞かせをして、3・4歳になったら音読を取り入れれば小6のころには相当な実力がつきます。

今ちょっとでも「そんなに言うなら、やってみようかな?」と思えた人は、ぜひ今日から取り組んでみて下さいね。

 

 

 

 

 

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