ここぞという時に現れる”まさかの坂”
大学入試が多様化して様々な形式で受験する生徒も増えていますが、受験当日に思わぬトラブルに見舞われる人も結構多いです。
少し前の記事ですが、毎年同じようなことが起こっているようなので紹介しておきます。
既に総合型選抜などの大学受験を経験している生徒も多いと思います。
だから試験の準備も大丈夫と考えていると思います。それはその通りなのですが、受験する季節が違うことに注意が必要です。
総合型選抜は夏から始まり大半は秋に集中します。秋は過ごしやすいので気にならなかったでしょうが、共通テスト・一般入試(私立大学、国公立大学)は冬の真っただ中です。
大阪は温かい土地柄なので大雪で入試が遅れるということはないです。
しかし、防寒対策や体調が悪い時の用意はした方がいいです。
本年の当塾の生徒で晩秋に総合型選抜を受験した時の話です。
1日目は快適だったそうですが、2日目の学文試験では会場がかなり広く、その日は大変寒かったそうです。
その上、時間を確認するための時計もなかったそうです。
幸い合格できましたが、その時の寒さが原因で重めの風邪をひいてしまい、しばらく体調が悪かったようです。
その間の受験がなくてよかったですが、塾の授業内で風邪の影響が明らかに出ていました。
通常ならほぼ満点の問題レベルで半分ほどしか正解できませんでした。

塾長自身の経験ですが、ある国公立の大学では窓際の席でペンを持つ手が震えるほど寒かったことがあります。
幸い合格しましたが、コンデションにかなり影響が出るような状況になることは十分あり得ます。
高熱時に数学や英語は解けませんが、国語も問題文を読んだつもりでも注意力が散漫なのでボロボロであることは塾長の経験からもわかります。
今回は、試験が集中している期間でなくて良かったですが、関西の私立大学入試機関である1月下旬から2月上旬だったら入試は悲惨であった事が容易に想像できます。
私立大学入試は最短でも1週間、通常10日前後はかかるので体調を崩すとドミノのようになると思われます。
ですから、試験期間中は体調を崩さないよう極力注意が必要です。
防寒対策や急病への備えは必須
受験当日の急なトラブルを防ぐために備えは万全にしておきましょう。
- 防寒対策…重ね着できるもの、使い捨てカイロなど
- 感染対策…マスク、アルコール、ティッシュ、常備薬(アレルギー薬、咳止め、頭痛薬、胃薬など)
正直ここにわざわざ書くような内容ではないと思われるかもしれませんが、突然の胃痛に見舞われる等、体調が悪くなる生徒って本当に毎年一定数いるんです。ここぞという時にトラブルに陥らないように、準備を万全にしておいてください。
私立大学の大半はフォローが万全だったりしますが、国公立大学はあまりフォローがないと思った方がいいです。
そして、私立大学だから設備がちゃんとして至れり尽くせりかと思いきや、そうでない場合もあります。
ですので、時計と防寒対策の準備は必要になります。
さすがに時計を忘れる生徒はほぼいないと思いますが、防寒対策や体調不良の対策を怠っている人は意外と多いです。
ひざ掛けはカンニングの疑いを持たれる可能性があるのでお勧めできませんが、貼るカイロ等のなるべく着脱可能な防寒具を活用すると良いでしょう。
また、寒い時期と緊張感もあるせいなのか、結構トイレが混むそうです。常備薬のほかに腹痛薬も持参していると助かるかもしれません。

別件ですが、スリッパ持参必須の大学で忘れてしまった場合も悲惨なので気を付けましょう。