【読書①】受験は母親が9割~「要約で理解した気になるな」「中学受験は超高級品」~

佐藤亮子さん著の受験は母親が9割の読書ブログ 中学受験でプロママを目指す話 さんさん知的探求ブログ
著者:佐藤亮子 出版社:朝日新聞出版
助手
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本書は教育にそれほど関心がなくても知ってる人は多いんじゃないでしょうか?

全3回に分けて塾長が解説していきます。

教育本は他人の「要約」で”読んだ気になる”のではなく、きちんと自分で読んで学ぶ

山積みになった教育本を一生懸命に読む母親

塾長は開業する前から大量の教育書を購入し、その都度指導に取り入れてきました。

受験や家庭学習でお悩みの親御さんが多いので、これまでずっとお勧めを紹介しようと思っていたのですが、開業してしまうと休む間もなく目前の仕事に追われ、全然息を継ぐ暇がありませんでした。

塾を移転して念願の小論文・国語専門塾にしたことによって、全学年5教科の予習(テキスト200冊以上と毎年の膨大な入試問題含む)をしなくて良くなったので、より集中して授業のクオリティを上げることができるようになりました。

かと言って、一冊一冊懇切丁寧に書いて説明する時間はありませんので、あくまでもスピード重視で塾長が印象に残った所・役に立った所・重要な所
だけ紹介していこうと考えています。
詳細な内容・要約はネットで探せば出てくることが多いと思いますので、そちらにお任せします。

改めて言いますが、

本の要約を読んでも完全に理解することは不可能です。
実際、自分自身で読まないと本質は分かりません。
印象も全然違います。

これは、何十もの要約された情報を参考に購入した塾長自身の経験でもあります。

要約を読んで役に立ちそうと思って購入した本でも、ハズレも結構あります。

もちろん塾長個人の感想ですが、実際に生徒に指導し塾を運営した経験からの感想なので、そんなに大きくハズレていないと思います。

 

塾長
塾長

教育本の書評は実際参考になったり、塾運営で使用したりしたものを中心に書いていきます。
オブラートに包むのは好きではないので、なるべく本音で書いていきます。
多少でもご参考になれば幸いです。

 

正味、中学受験は”超高級品”と同義である

中学受験は高級品と同じくらいお金がかかる

今回ご紹介するこちらの本は、今となっては大変有名ですが、塾長が購入した当初はあまり知られていませんでした。

購入理由の一つは、
塾長自身が浜学園で指導していたので気になったからです。

もう一つの理由は、家庭教師でも中学入試を25年以上指導していましたが、
基本的に塾なしか大手中学受験塾のフォローでしたので受験全般の指導はあまり必要ありませんでした。

しかし、塾を開業すると家庭学習を含めてのトータルアドバイスが要求されます。

また、開業当時の塾の周辺地域(天王寺移転前)で中学受験熱が高まっていたこともあります。
実際、いくつかの地域からの問合せや入塾希望が増加していました。

中学入試の受験率は増加の傾向にあることは以前の記事でも述べましたが、受験率の増加に伴って周囲の受験熱が高まり、その熱にあおられた(それまで何も考えずに公立へ進学していた)層が、急に中学入試を検討するようになりました。

しかし、中学入試についての知識や経験が不足している為、
志望校合格の為にはどれだけの学習時間と費用が必要であるかをまったく知らないという人が多数でした。

同じテーマについて、下記の記事にある『”ちょっとそこまで”のつもりで受験したらエラいことに』でも述べています。

 

この本ではあえて言及していませんが、

中学入試、そして中高一貫校に通うことは、基本的に”超高級品を購入することと同義である”

と考えていただくとわかりやすいと思います。

もちろん、費用をほとんどかけずに難関中高一貫校に合格し、その後も家庭のバックアップや生徒自身がほぼ独力で費用をかけず難関大学に進学するケースもあります。

しかし、これも他の記事で書きましたが

そういった奇跡のような話が本として話題に上がって爆売れするのは本当に稀なケース

だからです。

費用をほとんどかけず、難関校に合格する話は大抵の人にとって非常に魅力的です。

かの有名な”ビリギャル”や「下刻上受験」、田舎出身で親のフォローと本人の努力でハーバード大学に進学した話など、よくご存じの方も多いと思います。
ドラマ化されたり、頻繁にメディアでと取り上げられていましたから。

しかし、よくよく確認すると、生徒本人の力だけで合格するケースは非常に稀で、大変な費用をかけたり、親が高学歴で指導経験があったりなど、実態は”奇跡”と呼べるものではありません。

 

塾長
塾長

今回はあくまでも書評メインの為、“受験とお金の話”については、別の機会に実録エピソードを交えながらじっくり語ってみたいと思います。

次回に続きます。

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