今年もやってきましたね、大学入試共通テスト!
毎年のことですが、一応分析やっておきましょう。

今回は塾長自身が実際に国語の問題解きましたよ!

自慢じゃないけど満点だったよ! 正しい解法学んで落ち着いて解くのがカギだよ!
2024年度の大学入試の共通テスト分析
出題形式
出題形式はオーソドックスで難易度は昨年に対して易化でした。
やはり「同一のテーマに関する複数の文章」、つまり複数の客観的思考が要求される問題にてこずった生徒が多いのではないかと感じます。
普段、一方的な講義形式で学んでいる生徒たちはわりと苦戦しているようです。
当塾は苦手な複数視点の共通テスト形式の問題演習を豊富に行い、苦戦する生徒ごとに違う苦手分野を密着指導で行っています。
とはいえ、今年度は問題が易化していて意地悪な設問もないので高得点の生徒も多かったと思えます。
事実、平均点も高いです。満点者も多そうです。
今年は図を使用した問題も多く見受けられ、ますます多面的で柔軟な思考が求められていると感じます。
論理国語が導入されても、同じテーマの2~3の複数(生徒達と教師の会話も含め)の文章を読み多面的に考えたり考察することは、学校であまり訓練していないようで手こずる生徒は多いです。
複数の文章・資料を見比べ、情報を整理し客観的に把握することは、抽象思考・哲学的思考・論理思考などが必要で、これまで学校ではありませんでした。
また、日本人の特徴で理詰めが過ぎると煙たがられたりするなど、社会がまだ国際化に順応していない背景もあると思います。
ですので、
必要があります。それらは国際化への順応に必ず役立つと思います。
対策のまとめ
・複数の文章・資料を組み合わせた問題に慣れ、コツをつかむ演習をする。
・問題量が多いので、タイマーを使用した練習をこなし、解くスピードを上げる。
以上ができるようになれば、8割以上の得点を十分目指せます。
2024年度 共通テスト講評&私見
塾長は1月中に2024年度共通テスト国語を解き終わっていたので、ブログで報告しようと思っていたのですが、中学入試や私立大学一般試験が山を越えるまで書く暇がありませんでした。
ここからは、実際に問題を解いてみた塾長の講評になります。
客観的な分析は大手予備校に任せるとして、塾長が個人的に思った事や感じた事を好きに述べていきたいと思います。
まず、
10.76点のアップとなりました。
実際、かなり簡単でした。
大問1
S評論ですが、共通テスト独特の傾向で、本文を元に生徒が分析した文章が出題されています。
一方的な見方・解釈でなく、本文と資料(生徒分析や生徒たち同士の会話、生徒達と教師会話など。)を客観的に立体的に2方向から分析するという新傾向です。
これが一方向の授業に慣れた生徒たちには苦手なようです。
最初は得点できない生徒が大半です。
高校で論理国語が導入されましたが、指導するのは従来の教師ですし、テキストを見る限り、多少論理力や抽象的な思考、哲学的な思考を深められそうですが、まだ「看板倒れ」だと密かに思っています。
海外の様に、自分の個性を確立してしっかりとした意見を持ち、(それこそ共通テストの問題の様に)思考内容を整理・まとめて生徒同士や教師を交えたディベートができる教育改革はまだまだ先だと感じます。
ですので、
と思います。

哲学・現代思想のの初歩の本を読んで、世の中には実に色々な考えや立場があることを知るだけでも客観性は身についてくると思います。
受験まで余裕がある生徒に是非お勧めです。
大問2
小説は各予備校の分析にもあるように、非常に簡単でした。満点の生徒も多いと思います。
会話に沿って丁寧に登場人物の心情を追えば、素直な問題なので高得点は取れたと思います。
この問題も資料と教師と生徒の対話の問題がありますが、
でしょう。
大問3.4
古文・漢文も簡単で満点を比較的容易に取れた生徒も多いでしょう。
大問3の古文も説明で図がありましたが、簡単に感じた生徒も多いのではないでしょうか?
解説文があり、立体的に物事を捉える力を要求されるのは従来どうりですし、焦った生徒はいないと思います。
ですので、満点者も多かったのではないかと考えます。
大問4
図問題を演習していた生徒には楽勝だったと思います。この問題も満点者が多そうです。

当塾では、授業内で2020年度センター試験の漢文過去問題を直前に演習しました。
生徒達には、
「しばらく図の問題がでてないけど、そろそろ出てもおかしくないから演習をしておきましょう。」
と言って演習したのですが、数日後の共通テスト国語の漢文で図問題がドンピシャで出題されました!
もちろんそれを覚えていたうちの生徒たちは抜かりなく得点できたとのことです♪
長年受験指導していると、問題や出題傾向が当たることが多くなります。
“この大学ならこの文章題が出てもおかしくない。”
“この傾向は数年出てないからそろそろ出るかも。”
という直感は、問題作成傾向を長年見ていると、そんなに外れないものです。
2024年度 共通テスト総括
全体として易化していて、ひねくれた問題がないので平均点も高得点でした。
特に、大問2・3・4は満点を狙えました。
大問1が6割の30点としても、他の問題が満点なら全体として180点で90%得点できます。

国公立理系の受験生なら他教科のカバーになりますし、私立文系志望の受験生なら一流大学を楽々狙えます。
来年度もこの傾向が続くといいですね!