新着情報
お知らせ
大学入試の小論文対策についてブログの記事をアップしました(R6.10.25)
多様・複雑化する大学入試において、小論文の対策を必要とする生徒さんが年々増加しています。
各大学の出題形式によって必要な対策もまったく変わってきます。
出題内容もより高度になってきて、“何となく書いたら受かった”ということはまずあり得ません。
だからこそ、きちんとした指導を受けるのと受けないとでは大きな差ができます。
「【大学入試の小論文対策1】プロの指導なしだと合格は難しくなる理由(全3回)」はこちらから読めます↓
受験対策に役立つ「大学受験パスナビ」をお勧めします(R6.10.4)
大学受験生をサポートする「大学受験パスナビ」は受験対策に役立つ情報が満載です。
小論文や志望理由書を書くためのヒントや面接対策のアドバイスも載っています。
総合型選抜・学校推薦型選抜 合格ナビ
大学受験・中高一貫校生コースの授業カレンダー
【木曜日 受験作文・小論文コース】18:10~19:30 / 19:40~21:00
【木曜日 大学受験・中高一貫校生コース】18:10~19:30 / 19:40~21:00
【金曜日 受験作文・小論文コース】18:10~19:30 / 19:40~21:00
【金曜日 大学受験・中高一貫校生コース】18:10~19:30 / 19:40~21:00
※定期考査・実力テストの期間に休みを設定しないように調整しています。
★毎月20日は【次月授業料の納入期日】となっています。
学習サポート -学力向上のためにご活用ください-
学習計画表
下記をクリックするとダウンロードできますので、印刷して積極的にご活用ください。
中学受験生のシート記入例:難関校志望の小6の場合
・学習時間の目安:平日1日4時間以上、休日1日7~10時間程度
・記入例:中学受験生のシート
大学受験生のシート記入例:難関校志望の高3・9月の場合
・学習時間の目安:平日1日5時間、休日1日5~10時間程度
・記入例:大学受験生のシート
難関校に合格する生徒さんは隙間時間をうまく活用して学習しています。
この「隙間時間の活用」こそが合否を分かちます。
また、学習時間も大事ですが、量以上に質が大切です。
長時間ダラダラと机に座って勉強するフリだけ、間違った解き方で量だけこなしていく、などの誤った学習方法では学力は身に付きません。
「改訂版 中学の勉強のトリセツ」 梁川 由香 (著)
模試の案内 -定期的に受験しましょう-
中学受験-模試日程
大学受験-模試日程
学校でも様々な模試を受けると思いますが、河合塾が標準的にお勧めです。
塾が模試結果を把握・フォローすることで、生徒さんの弱点の把握・克服にいち早く対応できる等、指導の水準が飛躍的に上がります。

外部模試・定期テストと宿題のフォローは、指導する側にとって負担ですが、生徒さんの学力・成績向上に繋がるメリットがあるので、毎回声掛けしています。
Q&Aでも同じ内容を記載していますが、長年通塾頂いている生徒さんであっても成績表を提出することの重要性がなかなか伝わっていないようですので、こちらでも重ねて述べます。
成績表とテスト本体・答案内容を見て成績推移を分析することが指導内容と成績向上にかなり影響します。
例えば、記号問題の正解率がどれほど上がっているか、記述問題の出来がどれくらいかを確認・分析しているので、指導の深さがずいぶん変わってきます。
指導者として成績を把握・分析・アドバイスができなければ、テストのフォロー対応する意義が薄れます。
よって、学内テスト・外部模試などのテストの成績の提出がない生徒さんには、今後テスト対策と学校の宿題のフォローは実施できません。
Q&A
~はじめに~
現在の当塾は学習相談を有料で受けております。
以前は無料相談も実施しておりましたが、信頼して完全にお任せいただいているご家庭もあれば、頻繁にメールで学習相談されるご家庭もあった為、そのバランスを考えると大変不平等であるというジレンマがございました。
また、メールでの学習相談に対して、たとえ休日や日常の業務時間外であっても対応することはよくございます。その際に、なるべく嘘偽りなく誠実な回答を心がけている※つもりですが、重要なご相談であるほど返信に非常に時間が掛かります。
(※特に難関校・最難関校志望の生徒さんやご家庭に向けては、そのご希望・理想が非常に高いからこそ、こちらにとって申し上げづらいこともきちんとお伝えしています。)
受験期は特に傍からは見えづらい業務が膨大にあり、いつ何時でも対応するのは非常に困難です。
そこで、すべての生徒さん・ご家庭にできる限り等しく同じサービスを受けて頂くため、無料相談の場合、塾生サイトのQ&Aコーナーで公開させていただきます。
今後は塾にご質問いただく前に、まずこちらのコーナーを参考にしていただきながら、ある程度までは自力で情報収集いただくこともお勧めいたします。
その方が自己検索力や情報収集力が身に付きますし、この先その自力が必要になる・役立つ場面がきっと出て参ります。そして、それは保護者さんにとっても生徒さんにとっても大変有益な経験となると思われます。
ご相談いただいた年代はバラバラですが、大体どの学年でどのような悩みを抱えるかの目安として、学年と時期を明記させていただきました。
できる限り元の文体を採用していますが、本題と関係ない箇所や個人情報が特定される箇所を省き、読みやすいように句読点などを加える等の調整はしています。
また、個々の生徒さんの特性・個性・学習態度、ご家庭の方針や希望を把握した上での回答となっていますので、必ずしも万人に共通するアドバイスの内容になっているわけではございません。
しかしながら、毎年いただくご相談内容にはやはり共通する部分があり、それに対する回答内容も自ずと重なる部分がございます。
ご質問と同様に回答内容も重複する箇所がありますが、重ねて何度もお伝えするということは、それだけ非常に重要な事柄であるということです。
また線引きや語句ノート、その他学習姿勢についてのアドバイスなど、学年に関わらず全生徒に必要な知識・情報に関するQ&Aも積極的にご紹介していますので、できればすべてに目を通していただければ幸いです。
Q&Aは、今後もその都度新しいものをアップして更新していきたいと思います。
※高校受験コースは現在募集していませんが、コースに関係なく参考になる内容なので掲載しています。
中学受験生
最初はまったく違うところに引いてもいいので、親御さんは線引きについては見守って頂くだけで、成長を気長に見てあげてください。
★小3の4月
周囲(同級生・上級生・下級生や近所の人、親戚等)や、勧誘のきつい塾からの情報に煽られて焦りが募り、度々ご家庭の方針が二転三転し、受験末期まで迷走して失敗するケースも大変多いです。
上のお子さんが中学受験をご経験されているので、よくご存じかもしれませんが、受験が終わってからも「本当にあれで良かったのだろうか」と、疑問をずっと持たれる保護者の方も多いと思います。
以前、大手塾に転塾して、数年後に当塾に戻ってこられようとしたご家庭もありました。
が、大手の囲いこみにより、ほとんどの曜日を通塾して季節講習も毎回参加されたにも関わらず、既に志望校合格には絶望的な偏差値になっておられました。
ですので、再入塾をお断りせざるを得ませんでした。
最近でも、他の生徒のお母さまが、「このままの速度、量でいいのか? もっともっとやらなくてはいけないのでしょうか?」
というご相談がありました。
毎週80分の授業でハイレベルのテキストに先取りで取り組み、自宅でもお母さまがつきっきりで学習、模試も定期的に受験されています。
ここまでやって模試で好成績を上げていても、次から次に疑問や不安が湧いてつきることがありません。
学習相談で、こちらがどれだけ知識や情報をお伝えしても、まるで塩水を飲んだ時のように、飲めば飲むほど、どんどん喉が乾きます。
同時に学力はダイエットや筋トレと同様で、短期間で結果が出たとしても、その努力を継続できなければ失うのも早いです。
ご入塾時の案内にも同じようなことを書いていますが、個別指導で短期間に偏差値を15上げて入学した生徒でも、自力がついていない為、半年も経たず成績を落として再指導をすることになりました。
大体の生徒が地味で単調な学習を嫌がりますが、知識をするとしないとで学力差がものすごくつきます(特に高学年で歴然と差が出ます)。
例えテキストを全てこなしきれなかったとしても、それでも学力がじわじわついてくる生徒は多いです。
今までたくさんの生徒を見てきましたが、自主的に家庭学習に取り組もうとする子はほぼいませんでした。
まだ入塾して3カ月程度ですし、それを今すぐ求めるのは酷な話です。
というより、今まさにそれを鍛える訓練をする時期です。
少なくとも〇〇君は楽しく授業を受けているように見受けられました。
また、〇〇君は注意散漫な面がありますが、恐らく理解力は高いと思います。
ですので、焦らずじっくり伸び伸び学習する方が向いているように見えます。
★小3の5月
漢字はできているようなので、これまでの範囲でたまってきている文書題も、コツコツこなしていってください。
中学受験をするなら、長文記述解法を学ぶのは絶対に避けて通れません。
本人には、問題は塾でしっかり指導するので、自宅では問題文に線引きして、語句を調べ、本文内容を理解できたら音読をしてくるように伝えています。
長い目で見て頂きながら、ご自宅でもこまめな辞書調べ・音読練習のフォローをお願い致します。
塾の指導時間は無限ではありませんので、繰り返しや知識の習得はご家庭でこなすしかありません。
長文問題も力が錆びないようになるべくこなしてください。特に本文の線引きは必須です。
時間はかかりますが、根気よく続けることで着実に力はついてきます。
作文はまだ皆できなくて当たり前なので、授業内で慣れる練習をじっくり続けていきます。
何度もお伝えしていますが、どうか気長に見てあげてください。
★小3の6月
ホームページでも、ご入塾頂く際の資料にも書いていますが、急には結果が出ないケースが大半です。
〇〇君は入塾間もないですし、学力がまだついてない時期です。しかし、当塾の指示に素直に従って学習するだけで、学力が身につく速度が違ってきます。
成績を向上させるには、本文の線引きをすることが非常に大切です。
〇〇君は、ほぼ毎回声掛けをしないと授業中、本文の線引きをしません。また、残った課題や宿題にも線引きをしていませんし、恐らく復習もしていないと思われます。
とにかく、まずは国語読解の要である本文に線引きすること徹底しないと、ただ問題をこなすだけではあまり伸びません。
それどころか、指示通りでないやり方で学習を続けるとかえって荒れてしまう恐れがあります。
実際、線引きを身に付けた他の生徒は皆、上下を繰り返しながら学校のテスト・模試成績が向上し、最終、星光などの難関校に合格しています。
まずは線引きすることを徹底することをお勧めします。
学力の向上には時間がかかることをご家庭においても予めご理解いただいた上で、どうか長い目で見守ってあげてくださいますよう宜しくお願い致します。
★小3の10月
語句ノート(分からない言葉調べ)の目的は、難しい語句・分からない語句を理解できることなので形式はこだわらなくていいと思います。
ですので、縦書きでも横書きでも生徒自身が使いやすいものでいいと思います。
サイズも学年に合わせて大きいものから順に持ち運べるポケットサイズへと変えていくと思います。難関校志望の生徒には、手帳サイズを推奨し、常に携帯して見返すことを勧めています。
これは、社会の年代記憶や、英単語・英熟語と同じです。
漢字はまだ小学生なので、トメ・ハネ・ハライ・書き順は大切です。
【テキストについて】
市販されているもので、中学入試レベルでお勧めできるものはもちろんあります。
しかし、多くはないですし、生徒さんのレベルにあっているものを購入し、必要なところだけこなすのはご家庭では不可能だと思います。
また、いい教材に当たったとしても復習はどうやってされますか?
答えを見て終わりでは単なるクイズと同じで学力はつきません。かといって、素人に国語解法を駆使して指導はできません。
〇〇君が塾でテキストやテストの問題に取り組む際、本文を読まず(読めず?)いい加減にこなしています。
記号問題はクジのように当てずっぽうに回答しては持ってくることを繰り返すだけですし、本文内容を聞いても答えられません。
ですので、“国語が出来るから課題が物足りない”のではなく、親の手前いい加減に早く終わらせて解放されたいだけではないかと推測されます。
いい加減に量をこなしても学力が上がることはありません。
なぜなら、理解もせず復習もせずこなすことは、ただテキストやノートを汚している落書きと変わらないからです。
以上の理由から、塾としての責任上こちらからは市販のテキストをお勧めすることはできません。
それよりも指導のコマを増やすことをお勧めします。
★小4の4月
これまで、積極的に声掛けや個別対応で指導して、ようやく特殊解法ができるようになってきており、長文読みも嫌々ながらも取り組むようになっていました。
それが、2週間前ごろから、急に「やりたくない」を連発するようになりました。
4年生になると、学習内容がぐんと難しくなって、大体の生徒はモチベーションが下がります。
ご家庭でも、学習内容が高度になってフォローが負担に思われだす頃だと思います。
これは、一般的によく起こる状態ではあります。
当塾はマイペース受験を推奨していますが、入塾当初の保護者様の大半が最難関向けの学習量・指導レベルを期待され、それに応じたテキスト量・カリキュラム内容を強化しています。
ですが、最難関向けの学習内容・量を求められたご家庭の9割が、
「自分たちが希望していたことを実現するには、これだけの学習量と家庭のフォローが必要なのか?」と愕然とされ、燃え尽きてしまわれました。
やはりどなたも最初は最難関を目指す親御さんが多いですが、難関であればあるほど、速く正確に問題を解くスピードが求められます。
しかし、元々国語が苦手で入塾されている生徒さんにそれだけの力がつくには、気長に根気よく訓練を続けていくしかありません。
ですから例えば、単純な問題を1時間も2時間もかけてただひたすら解くだけのような学習法では、とても身につかないです。
ある親御さんは、高学年になったころに急に不安になられて、まだ理解不可能な難関校の赤本を早急に解けるようにしたいと焦っておられました。
が、6年生になる頃には、
「あの子は〇〇(難関校)に行くと言っていますが、親の私共は〇〇(中堅校)に上位で入学した方がいいと思います。」
と非常に落ち着いておっしゃっていました。
その心境に至られるまでには、ご家庭で幾度かの修羅場を乗り越え、時には親子ともに怒り泣きの日々もあり、言うに尽くせないほど大変であったろうと推察されますが、生徒さん自身だけでなく、親御さんも覚悟を決められるようになるには、それだけ時間が掛かります。
特に未成年のうちは目先のことを考えるのが精いっぱいなので、親御さんが長い目で見て頂くしかありません。
★小5の5月
国語の長文問題はまだ始めたばかりなので、ほぼほぼ解けない状態だと思います。
焦る気持ちもあると思いますが、小6の1月の入試に間に合えばいいので、〇〇さんには「できる範囲でゆっくりでいいよ。」と伝えています。
志望校合格には、60~70%得点できればいいので、難問を全て解けなくてもいい訳です。
また、志望校によっては出題されない分野もあります。
特殊解法は指導できる講師以外が手を出してしまうと、変な癖がついてかえって学力が身につかなくなる恐れがあります。
ご自宅では、漢字など家庭用課題として出題している分を見てあげてください。
中学入試を早く始めた生徒との差は急には埋まりません。じっくり取り組んで実力をつけられたらいいと思います。
取りこぼしや未習分野については、授業とコマの増加で解消して行く方針です。
★小6の6月
しかし、受験では苦労するタイプです。
宿題だけでなく、テキストをまるまる一冊忘れたことも何度もあります。塾は学校と違い、しつけをする所でもなく強制力もないので、厳しく叱責したり、何らかの罰を課したりもしません。
ですが、もしこれが受験会場での忘れ物だったらどうなるでしょうか?
これまで、このような生徒さんを多く見てきていますので、本人が理解できるまで何百回でも指導致します。そうするうちに次第にできるようになってきます。
これは、大人でも、同じではないでしょうか?
例えば着物の着付けの場合、一度で習得できるものではありません。だから大人でも教室に通うわけです。将棋・囲碁・水泳・ヨガなどでも同様です。
大人が無理なのですから、ましてや小学生が何かを習得するには、その何倍もかかるのは当たり前のことです。
中学入試が終わっても国語の科目は無くなることはありませんし、それどころか益々高度な内容になります。ですので、何事も近視眼的・感情的に見るのではなく、長い目でお考え下さい。
作文は、国語の基礎力がまず必要ですし、長文を書ける力が育成されるには本当に時間がかります。
中学難関校や国公立大学が難しいのも、高度の知識・思考力だけでなく、長文を書く記述力が必要だからです。
「自分で考え、それを文章で書ける力」は国語力の頂点だとお考え下さい。
このことをご理解頂ければ、数カ月で養成される程度の力ではないことを諒解頂けると思います。
大手塾でしたらそのまま放っておいて、生徒が相当落ちこぼれて取り返しがつかない時期になってから、もっと授業のコマを増やすことや系列の個別指導を強く勧めます。これは別に大げさに伝えているわけではなく、実際にいくつかの大手塾でたくさん見てきたことです。
ただ、そうなってからでは、もう志望校に間に合わないケースが大半です。
志望校が双方共難関校(※注:私立中学校と公立中高一貫校を両方受験予定)なこともあり、〇〇君にとって相当ストレスになっているようです。
入試まであと半年で合格を目指すには、塾として誠実に対応する為に少々辛めでも現実的な提案をせざるをえません。
模試は五木に限らず、解答がその場で配布されるので、持ち帰って数日中に自己採点してなるべく復習すると効果が高いです。
すぐに復習することで生徒自身の身に染みて本当に学びになります。これは25年以上指導して、本当に大事なことだと実感しています。
テキストは、本来なら全部授業内でこなすのが理想です。まだ本格的に勉強を始めたばかりの生徒は大半ついていけないですが、そのうち全部授業中にこなせるようになります。
難関校に合格するためにはテキストを授業内でこなすスピ―ドが必要です。慣れないうちは大変ですが、だからこそ書き直して塾に持参してもらって、少しでもスピードが上がる訓練をしています。
高校受験生
★中2の7月
しかし、全体順位は落ちているようです。
〇〇さんは、「次は90点平均を目指す」と意欲を燃やしていました。
やる気があることは非常に喜ばしいですし、頑張って天王寺高校を目指すのは良いことです。
ですが、通学している中学から天王寺高校への進学者が毎年10人前後なので、天王寺高校に合格するには学年で5~10位をずっと維持しないといけません。
また、入試のB問題は簡単で通塾していない生徒でも高得点を狙えますが、C問題は高校の範囲から出題もされますし、難問が多く学校教育だけでは太刀打ちできず、通塾が必須です。レベルを上げるだけでなく難問対策もしなければならず、生徒の負担は重くなります。
大学入試を視野にお考えですので、高校入試で力尽きたり落ちこぼれたりしては意味がありません。
合格できたとしても、内部での競争はすぐ始まります。ついていくので精一杯だったり、下位で低迷したりしてしまうと志望大学の合格も難しいと言えます。
実際、天王寺高校の生徒が現役で国公立に合格できるのが、平成30年度で147名/360名です。しかも、これは延べ人数です。
私のこれまでの経験から判断すると、上位30%でないと、現役で国公立に入るのはおそらく難しいと思います。事実、4割以上の難関校志望の生徒が浪人しています。
学校運営上仕方ないことかもしれませんが、クラスが下がると自ずと指導している教師のレベルも下げられます。
入学することだけを目標にして高校を受験すると、中に入ってから伸び悩む恐れがあります。
大事なのは、高校で上位を目指しながら、大学入試を視野に入れた勉強ができる環境に近い学校に入ることです。
★中3の5月
〇〇さんは当塾での指導が開始してまだ約4カ月しかたっていません。
もともと国語が苦手で中2までできなかったことが急にできるようにはなりません。
対策としては2点あげさせて頂きます。
1.学習計画表をまず提出して学習の見直しをしましょう。
2.各教科のかける時間配分の見直しや隙間時間を工夫して学習時間を増やしましょう。
生徒さん一人一人には様々な性格や体力の違いがあります。早期に伸びてくる生徒さんもいれば、3年かかった生徒さんもいました。どちらにせよ、解法を学んで指導通りに学習を続ければ必ず伸びています。
ですので、学習範囲をすべてこなしていなくても、当塾では厳しく叱ったりしません。
授業中はもちろん声掛けはしていますが、どれくらい勉強するのかは本人とご家庭の問題であり、塾に強要する権利はもちろん、義務もございません。
現在、〇〇さんは当塾の学習範囲を半分ほどしかこなしきれていません。
これが小学生や中学1年生ならまだ余裕があります。
しかし、この学習状況で五木模試で高得点を獲るのは難しいですし、中3で受験期なので学習量を増やすことをお勧めいたします。ただし独自で取捨選択・えり好みするのではなく指示に従って学習してほしいと思います。なぜなら、受験指導で多いケースですが、生徒さんやご家庭が独自のやり方を貫き通そうとすることで、思うような結果に結びつかないことが多いからです。
長年、中学・高校・大学入試を指導してきて、正しいやり方で傾向をきちんと分析・対策すれば、(多少モルヒネに近いですが)直前期でも偏差値がかなり上がるケースが大半です。
常々、生徒さんたちには、「模擬試験で一喜一憂せず、苦手分野をきちんと克服すれば合格できる」と伝えています。
トップ校に合格してきた生徒さんたちでも、体調や問題との相性などで、試験結果がふるわない時があります。もちろん、反省・復習は大切です。
しかし、「本番入試でなくてよかった。弱点を克服しよう!」と切り替えて、マイナスをバネに更に実力をつける指導を続けてきました。
試験は一回きりです。だから、「大勝か大敗か」ではなく、「負けない戦い」を続けることを目指すのがベストと考えます。
“多少のことではメンタルを乱されず、万が一体調が悪くても合格点をとれる”、そんな人物が入試で成果をおさめます。
最後に一つ申し上げておきたいことがございます。
当塾は親御さんに対して、「まったく見当違いのフォローだ。」「親ならこれくらい当たり前。」などという押し付け・強要は致しません。
同時に、「塾なら当然やるべき」「絶対にこうあるべき。」という固定概念も持たないようにしています。
親御さんとして色々気を揉まれるのは理解できますが、自分でも焦っているところへ、親にまでせっつかれては気が休まらず、かえって学力を落としかねません。
受験生の親だからこそ、余裕をもって見てあげて頂きたいと思います。
★中3の9月
まず現時点で、1日何時間家庭で学習をしていますか?
生徒全員に毎月必ず学習計画表の用紙を渡して出すように伝えていますが、〇〇君からは一度も提出されたことがありません。
現在の一日の学習時間を把握していませんが、受験生なら平日は4時間、日祝日は10時間以上できるはずです。
また、部活動を未だに引退していない(9/15時点)ようですので、体力も不足して必要な学習時間が取れていないのであろうと推測できます。
今現在〇〇君本人なりに頑張っているのは理解しているのですが、期間が短すぎるのでまだ結果がついてきていません。
それまで長い時間学習していない生徒によくありがちですが、受験生になって急に学習量を増やしても成果はすぐ出ません。
例えば短期間で急に子どもが大人の身体に成長するのが無理なように、これまでの蓄積した栄養量(学習量)が足りないので、すぐに結果に結びつかないのです。
本格的に勉強を始めてまだ1カ月も経っていないですし、中1・中2・中3前期の学習分(約2,500時間)をクリアするのは容易なことではありません。
3年生になって随分頑張るようになりましたが、周囲もこれまで以上に努力しているので、1~2年生の時に塾をよく欠席したり部活動等を優先したりしてきたこともあり、急に差が縮まることはありません。
時間に換算すると、1年生の時から休むことなく真面目に勉強してきた生徒と1,500時間程度の差がついています。
ですので、平均点を取るには、今までの学習量の3~5倍、例えば平日は5~6時間、土日だと1日10~16時間学習すると追いつく計算になります。
※もちろん、これは学校の宿題とはまったく別です。
②【塾のカリキュラム範囲通りに学習しない】
小学生の時から指導していますので、〇〇君が自由に伸び伸びと自分のペースややり方で学習するのが好きなことは把握しています。
塾のカリキュラム範囲表に従って学習してもらえばもっと伸びるはずですが、これまでカリキュラムに従って学習してくれたことは、ほぼありません。
カリキュラム通り学習すれば良くなるという、声掛けも本人には相当しています。
本人が好きなスタイルを貫き通すのをやめることができないのは、仕方がありません。
とはいえ、高校には合格しないといけません。
ですので、塾としては、高校入試に合格することに特化した教材を直前期に徹底的にやりこんでもらうカリキュラムにしています。
以前にも、〇〇君と同じように自分のペースややり方を貫き通したい生徒がいました。
しかも運動の部活動で10月末まで拘束(本人もなぜか退部しなかった)され、受験生というのに成績は散々でした。
しかし、大阪府入試に特化した教材を徹底的にやりこんで、偏差値を約10上げて合格しました。
滑り止めの私立高校も過去問題に特化した傾向指導をして、一番上の特進クラスに合格しました。
また、昨年度の生徒も、国語は偏差値16上げて、公立高校合格後もかなり上位の成績をキープしています。
私が中学・高校・大学入試指導して30年以上ですが、傾向を分析・対策(大阪府高校入試に特化した教材、それと過去問題、五木の復習をきちんとこなす)すれば、合格できる学校はありますし、見掛けですが偏差値もかなり上がるケースが大半です。
野球でいえば、球が飛んでくる所で待てば、大変捕球しやすいということです。
ですので、ややずるい方法ですが、当塾が長年かけて編み出した上記のような学習法であれば、高校入試をさほど心配しなくていいと思います。
ただ、生徒が塾の指示から外れた行動をすればするほど、いい結果には繋がりません。
≪後日談≫こちらの生徒さんは無事第一志望校に合格され、親御さんはもちろん本人も歓喜されていました。高校入学後のテストでも上位に入ることができたといううれしいご報告を頂きました。
指導する時期もタイミングも入試本番までを考えて行っているので、適当に思いつくまま指導しているわけではなく、本当に明確で大事な理由があって割り振っています。
〇〇高校の指導は、2019年度・2021年度の分はいったん終了していると思います。
残りの過去問題は2020年、2022年、2023年の3年分になると思います。
2020年度の演習と指導は、まだ〇〇君の長文記述力がついていないので10月の演習を延期して様子を見るつもりでした。
どうしても過去問題に気がいくのはわかりますが、まずは長文記述問題をこなして、ある程度力が伸びてから〇〇の過去問題をするべきだと判断しました。
ですので、11月中旬あたりに2020年の演習をするか様子見の状態でした。
長文記述力養成は時間がかかるので、当塾としては2020年度〇〇高校の入試問題演習は冬まで置いておいた方がいいと考えています。
また、直近の2年分(2022年・2023年)は、入試直前期(12月・1月)まで取っておくべきです。
それまでに実力が向上する可能性が高く、直前期にこなさなければ過去問題に取り組む意味がなくなってしまいます。
もし今解いてしまうと、直前期に正確な合否判断などができなくなる為もったいないです。
誰でも直前期は追い込まれることで集中力が増してものすごく伸びるので、そのような理由から当塾では今やるべきではないと判断しました
これは当塾だけのルールというわけではなく、まっとうな塾であればどこでもそのような判断を下すだろうと思います。
たまに先走って早めにやろうとするご家庭も多いですが、学力というのはお金などと違ってそのまま純粋な形にため込まれるのではなく、肥料や水をやりすぎると枯れてしまう植物の生長速度に近いとお考えいただけるとご理解いただけるでしょうか?
※ちなみに、公立高校のC問題は毎月1年分ずつ取り組むカリキュラムになっています。
大学受験生
★中1の11月(中高一貫校生)
長年通塾している生徒も、寒暖差や学校イベントなどで最近疲れがちだと言っていました。
中高一貫校は、高校への進級審査さえ気をつければ、大学入試まで6年間余裕をもって勉強できます。
進学校だと、入学後もスピードを緩めず勉強し続ける生徒が多いので、落ちこぼれないようある程度頑張らないとついていけません。
ですので、苦しい時期も何回かある生徒が多いです。
そういう時期に、生徒に注意しすぎると、生徒本人の我慢の糸が切れしまうことがあります。
我慢の糸が切れると、修復しないケースが多いので、ある程度長い目で見てあげることは必要だと思います。
成績表提出については、入塾して間もないこともあり、以前に3回以上声掛けをしました。
しかし、学校と違って強制力もなく、なかなか提出できないようです。
ただ強制力がないからこそマイぺースで学べるというメリットもあるので、生徒たちにとって息苦しくなく風通しはいいようです。
脳科学的にもリラックスして学習することが大切なことが証明されているので、良い影響だと感じています。
成績表とテスト本体を見て分析することが指導内容と成績向上にかなり影響します。
例えば、記号問題の正解率がどれほど上がっているか、記述問題の出来がどれくらいかを確認・分析しているので、指導の深さがずいぶん変わってきます。
〇〇君には、成績表だけでなく、試験問題と答案を提出することは、指導に大きく影響すること、
また、試験結果については、塾なので叱ったりはせず、客観的に受け止めるだけであることを説明しました。
加えて、成績表を提出することが、結果的に自分自身のためになると伝えておきました。
親御さんとして成績が向上・安定するまで見守り続けることは一番根気がいることだと思いますが、どうか今後も長い目で見てあげてください。
注)生徒さんから塾への提出物(学習アドバイスや分析をする上で非常に重要な模試成績表など)の有無や塾での学習態度等について、塾の方が必要と判断した回数とタイミングでお知らせすることはございますが、特定のご家庭だけに毎回ご報告やお声がけをするなど、家庭教師や完全個別指導のような特別対応は行っておりません。
★中3の3月(中高一貫校生)
〇〇君の本音としてはやはり、「勉強しても勉強しても、学校にも親にも”もっとしろ”と追い立てられて苦しい。」ということでした。
中高一貫校生の生徒は、周囲がどう思っているかは別として、本人は「こんなに勉強してるのにまだやれって言うのか」という怒りや疲弊を感じているケースが多いです。
現状としては、5・6月までは、国語に集中して成績を上げることを目標にしようと伝えています。
〇〇君も、進級の年でもあるし頑張らないといけないのはわかっているそうです。
親御さんの気持ちとしては、わが子にかける期待も大きいので、「もっともっと」と追い立てたくなりますが、当の子ども本人として「いつまで頑張り続ければいいのか? やればやるだけさらに追い立てられて苦しい……」というような、塾長自身が中高生の時にも感じていた気持ちも伝えて確認してみたところ、〇〇君も大体同じである、とのことです。
私自身も身に覚えがありますが、男の子はこの時期ほとんど親と会話をしたがりませんね…(;^_^A
親御さんからすると子供が何を考えているのか分かりづらくて歯がゆい思いもおありでしょうが、逆にあまりペラペラと話さない方がごく自然でまっとうな証拠だと思います。
母親や周囲の大人に自分の気持ちを話さないのは、自立の一歩であり、社会性が身に付きだした為です。
〇〇君だけに限ったことではないですが、思春期になると、心のどこかで”親に言ってもわかってくれない”という諦めを抱いて、より一層内に籠る生徒もいます。
国語、特に作文は特殊な教科なので、指導を受ける側がオープンマインド(心を開いて相手の言葉を受けて返す)でないと伸び辛いという傾向があります。
常に無駄口をきく必要はありませんが、「はい」「いいえ」などの返事をしない・意思疎通だけでなく挨拶もできない生徒さんは往々にして国語力・記述力の向上に時間が掛かります。
〇〇君は私から見ますと、素直でやる気があって優秀ですし、塾ではきちんと礼儀を守ってくれています。
学校の友人とよく話すそうですし、今日は私にも大分気持ちを打ち明けてもらえましたので、高校生~大学生になる頃には、またご家族とも自然に話すようになると思います。
いずれにしましても、ご家庭でよく話し合って頂いて、無理のない解決を願っております。
参考記事
学習のことでお悩みの生徒さん、保護者さんは下記のブログ記事も参考にしてください。こちらも随時追加していきます。
★学習習慣について
★国語力について
★受験について
保護者様へ -必ずご精読ください-
その際は、入塾時のお申込書にご記入頂いたアドレス宛に送信致します。
ご返信を頂く必要があるメールを送信することが多いです。
メールの着信に気づかれずに記載している期限を過ぎますと、例え当方が対応したくとも不可能な状況になることもございます。
PCアドレスのみをご記入頂いている方は、定期的にメールのチェックをお願い致します。
メール送信後に着信のご確認はできかねますので、拒否設定になっている方は、解除をお願い致します。
ご記入頂いたメールアドレス以外に連絡のつきやすいアドレスがございましたら、お知らせください。
また、ご連絡先(電話番号・メールアドレス)を変更された場合も、できるだけお早めにお知らせください。
保護者様からのご連絡についても、緊急時(災害・事件・事故など)以外は、基本的にメールで頂きますようお願い致します。
書類の発行・管理はすべて事務が担当しています。※メール・授業カレンダーサイトを含むホームページの管理も主に事務が担当しています。
講師の本分は授業に集中することで、特に授業中は指導が最優先です。
授業中に生徒から口頭で重大な申告をされますと、指導が中断する上に他の生徒にとっても学習の妨げになります。
よって、受講コースの追加・変更・停止等の申告は、保護者様からのご連絡があって初めて正式なご依頼と承ります。
他塾の宿題のフォローや、通常授業または季節講習会受講等の理由での授業振替・休塾などの対応は致しかねます。
他塾についての情報提供や比較分析などのご相談もお受けしておりません。予めご了承ください。
【ご契約に関わる書類各種】
…申告期限は、退塾する月の前々月末までにご申告(書類の提出が間に合わない場合はメール)頂きます。
例:12月に退塾する場合、10月31日19:00までにご申告
(※営業時間外や深夜のご申告はご遠慮ください。)
※契約の途中で退塾する際は、特定商取引法にもとづき中途解約時の違約金(※通塾規約に記載)が発生致します。
複数コースを受講しているうち、1コースだけを契約解除する場合でも適用されますのでご注意ください。
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