どの受験に向けて学習するにしても、大学進学を最終的な目標にする場合、それまでの入試はその一過程にすぎません。
同様に、学校の定期試験や外部模擬試験も過程に過ぎないのです。
学校ではあくまで「基礎」を学ぶ場所で、実際の入試に関係ないことに取り組むことも多いです。
それこそ、学校で全く教えない(教えられない)内容の問題が、実際の入試で本当にたくさん出題されます。
これらは受験に関する常識として理解しておくべきことの一つですが、親御さん方の中には「学校の勉強さえやっていれば志望校に受かる」という、未だに古い常識に囚われている人もいらっしゃいます。
その為、真面目な優等生やその親御さんにありがちなケースですが、学校の定期試験の成績結果にこだわるあまり、塾を休んで学校のテスト勉強した結果、入試向けの模試成績の方は振るわないという本当に笑えない状況に陥るのです。
受験で成功するには「骨を切らせて肉を絶つ」という考えが必要です。
全教科を平均的に良い点を目指すのではなく、「入試に受かる学習法」つまり合格の為の戦略が非常に大切になってきます。
学校のテスト結果に一喜一憂しているようではかえって入試の成功は遠ざかるよ…。
じゃあ、手っ取り早く「入試に受かる学習法」を教えてくださいよ。
厳選されたテキストと参考書を使って、入試に特化した高度な解法を最適な速度でこつこつ地味に地道に学習することが一番の近道ですっ!
……ですって。
ブログでも書いたことがありますが、見せかけの安さでごまかした薄い指導内容と、見当違いで結局のところ何を言っているのかよくわからない学習相談を何時間も何年にも渡って受け続けたところで、入試にミラクルは起きません。
そうやってあちこち安い塾を掛け持ちして一見得したようで、「安物買いの銭失い」のような結果しか手に入れられなかったという人を嫌になる程見てきました。
現実的にあり得ない夢みたいなことを言われて気分が良くなるだけなら、別にプロの指導者でなくてもいいはずです。
自分の大事な命が掛かっている手術を受ける際に、「医者の人柄さえ良ければ腕がいいかどうかは問題なし」という人はいませんよね?
もちろんモチベーションアップも重要ですが、入試に合格する力をつけるには、無駄のない、かつ入試に適した学習方法が身につく指導を受けられるかどうかが、大事なのです。
それをどうやって見極めるのかということですが、それは実際の授業を体験してもらうしかないと思います。
ただなんとなく大手進学塾や進学校に通うだけでは、ベルトコンベヤーのように志望校へ運ばれていくことはありません。
塾は結局、教える人の能力によるところがあり、そこに「違いを生む違い」が生まれます。
そのことを踏まえた上で生徒さん自身やご家庭にとって一番相性の合う塾を見つけていただければと思います。